お若いA様の場合、調節力が旺盛にあります。その調節機能を利用することにより、遠方の視力は良好です。
(遠視度数よりも、調節力が上回っています)
遠視のかたは遠方は見えている(遠視度数にもよります)ので、「遠方を見るのに、メガネの必要を感じない」ことがおこりがちです。
だから遠視の眼の矯正は難しい面があります。
眼の視機能は、近視眼よりも遠視眼のほうが視機能異常になりやすいです。
ですからA様にもしっかりと遠視の説明と眼位の説明をし、のちほど詳しい説明書も送りました。
視機能トレーニングのアドバイスもしました。
それから、2年が過ぎ、新しいメガネをお求めに来店されました。
「メガネは日常には掛けていなくて、近業の時だけ掛けていた」とのことです。
掛けたくない気持ちもわかります。やはり遠見視力が良好なかたに、メガネを掛けっぱなしにしていただくのは難しいです。
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遠視とは、眼が全く調節を行っていない(例えば無限遠方を見ている)ときに、眼に入る平行光線が網膜より後に結像してしまう状態をいいます。
この状態では、ものがハッキリと見えませんので、調節機能で焦点を網膜上にもってくるようになります。
常に毛様筋を使い眼が緊張しているため、眼が疲れやすくなります。
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