抑制の話 12
「抑制しないように」事例1
A様の眼は、両眼開放屈折検査で、両眼視機能を検査しました。
遠視ですから、余計な調節が入りこまないように配慮して検査をすすめていきました。
5mでの基本度数は
R S+1.75D C-0.25D Ax180
L S+2.50D C-0.25D Ax175
(SはSpherical、遠視、近視の球面度数。DはDioptre、曲光力、度数の単位。CはCylindrical、円注、乱視度数。
AxはAxis、乱視軸)
眼位(視軸の向き)は
左眼上斜位+内斜位がありました。
やはりというか、予想どおりというか、内斜位がけっこうあります。
斜位をプリズムで矯正すると、精密立体視は正常にできます。
調製度数は、
R S+1.25D C-0.25D Ax180 1.0△B.U.
L S+2.00D C-0.25D Ax175 3.0△B.O.
(△はPrism dioptre。BOはプリズムのベース方向)
できれば、5mでの基本度数で調製したかったのですが、その度数では「無限遠は裸眼に比較してややボヤケル」とのことで、度数を調整しました。
掛けやすくするために単焦点レンズで調製しました。
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