近視で内斜位 3
↑正面を見ている眼位です。
両眼離反運動(よせ運動) ↑寄り眼をしています。内直筋を使い「輻輳」をしています。
通常、寄り眼は簡単にできます。
(輻輳力が弱いかた、片眼の輻輳が苦手なかたなどもいます)
両眼離反運動(よせ運動) ↑眼球を外側(耳側)に寄せる力を「開散力」と呼んでいます。
開散力は、輻輳力に比較して弱いです。
これほど、両眼の眼球が同時に外側に向く人はいません・・・多分。
(片眼が外側に向く外斜視のかたもいます)
では、なぜ近視で内斜位になるのでしょうか?
外眼筋のメカニズムから考えると、内斜位になるのは不自然なことです。
なぜ、輻輳過多、開散不全になるのか。
その原因として
1、幼児の時に遠視があり、眼位は内斜位だった。成長して屈折状態は正視になり、やがて近視になった。
遠視がなくなり輻輳をする必要はないのに、脳が輻輳をしなければいけないと誤った判断をしてしまい、輻輳過多になる。
2、普通の近視だったのだが、精神的なストレスなどが加わり、外眼筋のメカニズムにトラブルが生じた。
3、交通事故による後遺症で内斜位になった。
4、全身病などにより、外眼筋に異常が発生した。
推測も交えて、こんなところでしょうか。
いずれにしまして、外傷的因子は別としてハッキリとした原因がわからない近視内斜位は、矯正するのもトレーニングをするのも外斜位よりも難しいのは間違いありません。
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