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近視で内斜位 8

事例 2

B様は車の運転もされています。安全運転のためにも、この機会に少しでも「高度な視機能」を確立してもらいたいです。

そのご提案として、

まず、近視度数は
R Sー0.50D C-0.25D Ax100
L Sー0.75D C-0.25D Ax80
に弱めました。
この度数で両眼視力は「0.9」でした。免許の条件はクリアできます。

度数を弱めることにより、違和感を少なくできます。
近視で内斜位のかたは、近視度数を弱めることにより近見視での調節力が少なくてすみますので、その点でも好都合です。

で、「内斜位のプリズム矯正量をどうするか」。

「調節と輻輳の関係、融像幅などを考慮に入れてプリズム量を決定する」という考え方もあるのですが、プリズム矯正に絶対的な法則はありません。

内斜位は、遠見時は開散力を強要されるため、外直筋に負担がかかります。
外直筋の作用は弱いために、眼精疲労が起きやすく、複視が発生する確率も高くなります。
遠近感覚も悪くなりがちです。
「ゆえに内斜位は、全量を矯正するべきだ」と考えることもできます。

B様の場合も、遠見用メガネとして、遠見眼位の15.0△B.O.を全矯正したほうが眼位が安定します。

しかし、理想と現実は違います。30代のB様にいきなり15.0△は難しい。

空間視の違和感が、大きく立ちはだかります。

だけど、多少違和感を覚えても、その問題は時間的要素が解決することも少なくありません。

まず、B様には10.0△B.O.矯正で試していただきました。

「ウワー、これはダメだ!」
「はい、空間視の違和感があると思います。が、暫くそのままで遠方の景色などを見ていてください」
「どんな、感じでしょうか」
「良く見えますが、やはり気持ちが悪い」
「では、プリズム量を減らしていきます」

この間に、プリズム矯正に関しての薀蓄や、私の体験談なども交えて眼位の説明をしました。

時間をかけて装用テストをしていき、B様の年齢、眼位検査での感覚、などを考慮に入れて、B様とのお話合い、委ね合いをへて、妥協点を探りました。

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