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近視で内斜位 39

事例 6

再度、検査をすることになり、
5mでの両眼開放屈折検査での基本度数は、
R S-2.00D C-0.25D Ax8 
L S-1.00D C-1.00D Ax80 
でした。
プリズム矯正をしていない状態での検査データです。

お話合いの結果、
R S-1.25D C-0.25D Ax8       
L S-0.50D C-0.75D Ax80    
の度数で再調製をしました。プリズムは入れていません。

今後、F様が内斜位が原因で色んな主訴が発生すると、その時はメリット>デメリットの関係で「プリズム入りメガネ」を受け入れてくれるかも知れません。

近視で内斜位 38

事例 6

先日はありがとうございました。
さて、調製しましたメガネの件ですが、お送りしました調製報告書に書いていましたように、F様の眼位を整えるようにしたほうがいいのですが、 眼位をコントロールするということは脳が反応しますので、その反応は違和感が生じやすいことも事実です。

ベースアウトプリズムは、「壁や床がへこんで見えたり、奥に後退して見える」ことがおきやすいです。

ただ、個人差があり、感じないかたはまったく感じません。
しかし違和感は、眼位が整うことによっても徐々に軽減されます。

メガネに慣れるには自律神経も左右されますので、その事も報告書には書かせていただきました。(今の時期、自律神経は乱れやすいです)

ですから、できればもう少し掛けていただいて調節と輻輳のバランスを良くしていただきたいのですが、F様のご希望もありますから、プリズム抜きでメガネを調製していきます。

その場合、眼位を無視して遠方が見やすい度数で調製していくのか、やはり眼位を考慮に入れて、近視度数を調整していくのかのご判断をしてください。
ご都合のよろしいときにご来店くださいませ。

と、お返事をしました。

跳ね上げメガネ

日本製 セルフレーム 跳ね上げメガネが入荷しました。

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近視で内斜位 37

事例 6

F様は「プリズム入りメガネ」というものを拒否されています。

しかし、将来的なことも考慮に入れると、現時点では眼位を整えることを優先したほうが視機能には好都合です。
それは、やはり「近視で内斜位は、不自然な眼位」だからです。

それで、眼鏡技術者としてのアドバイスを丁寧にしました。
(眼鏡商人であれば、そんな手間暇のかかることはしません)

結果、
R S-1.25D             0.75△ B.O.
L S-0.50D C-0.50D Ax75  0.750△ B.O.       
の度数で調製することになりました。
このメガネは立派な?「プリズム入りメガネ」です。


後日、(2週間後)「やはりプリズムメガネは合いません」とご連絡をいただきました。
ウーン、残念。

近視で内斜位 36

事例 6

これは、PD計の方が器械の中を覗くような感じが強くなり、そのせいでPDが狭く測定された可能性もあるということです。
内斜位のかたの眼位は不安定なかたも多いのです。

F様は②番の「プリズム入りメガネ」が具合が悪かった。ということなのですが、F様の本当のPDが61mmだとすると、このメガネはプリズム入りメガネではありません。
PDが63mmだとしても、わずかなプリズム(約0.12△)しか入っていません。
このわずかなプリズムで「プリズム入りメガネ」と表現してもいいものかどうか?

①番のメガネは、逆に光心が広く入っていました。これはベースインのプリズム作用が働くメガネになっています。
これはF様の眼位にとっては、良くない入り方です。

基本的に光心は、眼位も考慮に入れて設定するべきです。

銘品晴夫作

日本の眼鏡職人が作った日本製のセルロイド枠です。「銘品晴夫作」

セルロイドの持つ重厚感と、温かみのある質感を楽しんでください。

当店は日本製のメガネを応援していきます。

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近視で内斜位 35

事例 6

F様がご来店されました。

5mでの両眼開放屈折検査での基本度数は、
R S-1.75D C-0.25D Ax10 
L S-1.00D C-0.75D Ax75    
眼位検査では、やはり内斜位があります。
複数の眼位検査でチェックし、内斜位量は 1.5△B.O.~4△B.O.ぐらいでした。
近見眼位は、2.0△B.O.
(S-は近視度数、Dは度数の単位、Axは乱視軸、△はプリズム、BOはプリズム基底の方向)

ご持参されたメガネは、
R S-1.25D C-0.50D Ax29 
L S-0.75D C-1.00D Ax80  ①

R S-0.50D C-0.50D Ax75 
L S-1.25D              ②
でした。
①番のメガネは、光心が64mmで入っていました。
②番のメガネは、61mmで入っていました。

F様の遠用PD(瞳孔間距離)は、「61mm」。
このPDは、PD計で測定したデータです。

↑PD計
しかし、オートレフでの測定PDは「63mm」でした。
↓オートレフ

近視で内斜位 34

事例 6
30代のF様 

メールで「おそらく、近視で内斜位だと思われます。プリズム入りのメガネを作ったが、慣れなくて掛け続けることができない」とご相談がありました。

当方からは、

さて、「近視で内斜位」の件ですが、近視で内斜位の場合、
プリズム処方をすることは少なくありません。
それは、内斜位を補正する外直筋の作用は弱いからです。

しかし、当店で処方したとして上手くいくかどうかはやってみないとわかりません。

これは内斜位に限らず言えることなのですが、メガネはやってみないと100%のことは わかりません。(具合がいいかどうか)

それは、個々により環境、適応能力、性格、心理などが異なるからです。

F様の場合「近視で内斜位」だということですが、本当は近視で外斜位なのに、測定方法により内斜位に検出されることもあります。

もしそうだとすると、お作りになられたプリズム眼鏡は掛けづらいメガネになります。
本当に内斜位だとすると、慣れづらいメガネよりも度数を調整し、慣れやすいメガネを作ることは可能だと思います。(お作りになられた度数では、慣れづらいという一つの答えがありますから)

いずれにしましても、当店で出来る限りのことはいたします。よろしければ、お越しください。

なお、お作りになられましたメガネは必ずご持参ください。

と、お返事しました。

レスリング 清岡幸大郎

清岡幸大郎 五輪へ

レスリング男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎が今夏のパリ五輪代表を勝ち取った。

高知新聞より

 

目の輝きが一段と鋭くなった清岡幸大郎。

オリンピックでもやれる。

もう一度言おう。

高知が頑張れば日本が変わる!

 

近視で内斜位 33

事例 5

なお、治療目的の処方(子供の遠視、弱視など)はメガネ屋ではできません。弱視の訓練、病気の発見なども眼科の仕事です。
眼科とメガネ屋、それぞれに得手不得手もありますから、上手にメガネ屋と眼科をご利用していただければ幸いです。

その後、E様の親御様にメガネの具合をお尋ねしました。
「具合よく使っています」とおっしゃっていただけました。

当店検査度数を選んでいただいてよかったです。(^^♪

お知らせ

お知らせ

浜田 清と久美は毎月第3回目の「水曜日」には、お休みをいただいています。

店は通常営業いたしますが、検査をご希望のかたは、「第3回目水曜以外の日」にお願いいたします。

今月の水曜日休みは「4月17日(水)」です。

近視で内斜位 32

事例 5

当店提案度数、
R S-1.50D C-0.25D Ax180 3.5△ B.O.
L S-1.75D C-0.50D Ax178          
と、
眼科処方箋度数
R S-1.50D 
L S-2.00D 
を掛け比べていただきました。

当店検査度数のほうが「見やすくて楽、遠近感もわかりやすい」とおっしゃいました。
眼科処方度数は、眼科で試しているときも「しんどいと感じていたが、度数が変化しているから、こんなものと思っていました」とのことでした。
結果、当店提案度数で調製することになりました。

E様との共同作業でメガネを調製し、E様と当店の共同責任になります。

眼科には「もし、具合が悪かったら再処方する」と言われたそうです。
医療機関は結果責任を問われません。(その責任をメガネ屋に押しつける眼科もあります)
なので気楽にそういうことが言える面もあるのではないでしょうか。

無料保証のメガネ店へ行くように、強くすすめる眼科」←クリック

眼科は病気を治すことが本職で、病気ではない屈折異常、眼位異常に熱心に取り組んでいるところは少ないです。
ですから、視機能検査を細かく行う眼科は少ないですし、メガネ調製に必要な光学的知識には疎いです。

眼科では手間暇のかかる屈折検査、眼位検査、などをやる時間がないという事情もあります。
眼位に関する説明にも、相当の労力が入りますから。

また、メガネ屋にもいろんな方針があり、商売優先で眼科との関係を結んでいる「眼科本位」の店もあります。
眼鏡技術者とすれば技術優先で「ユーザー本位」を考えるべきなのですが、いかんせんユーザー本位の店は少ないのが現実です。

近視で内斜位 31

当店は「クロスシリンダー」という」道具を使用して、乱視を細かく測定しています。
この方法に両眼開放屈折検査を組み合わせれば、検出精度が一段と向上します。

セルロイドフレーム

日本の眼鏡職人が作った日本製のセルロイド枠です。

セルロイドの持つ重厚感と、温かみのある質感を楽しんでください。

当店は日本製のメガネを応援していきます。

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近視で内斜位 30

事例5

乱視に関しては、高い視機能のことを考えれば、乱視はできるだけ完全に矯正した方がいいのですが、完全に矯正することにより違和感が生じる場合があり、かえって眼が疲れたりクラクラしたりする場合もあります。

ですから、乱視度数もいろんな要素を考慮に入れて調製するべきです。眼科処方では乱視の記載はありませんでした。この件に関しても「なぜ乱視は入れないのか」です。

もっとも、「乱視は必要ない」と考える眼科もあります。 必要ないと決めつければ、手間暇かけて乱視を詳しく検査する必要がありません。屈折検査そのものも大雑把になります。

近視で内斜位 29

事例5

ところで、眼科処方箋にはPD(瞳孔間距離)が59mmと記載されていました。
が、E様の瞳孔距離は62mmです。
普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じることになります。

 ↑ PDと眼鏡レンズの光心が一致することによりプリズム誤差は生じません。

もし眼科処方通り、59mmで調製しますと、基底外方のプリズム作用が生じます。
これは結果的に内斜位を矯正するベースアウトプリズム(約0.5△プリズム)が入ります。

それを意図的に59mmにしたのならば、「プリズム不要」とは矛盾します。
そういうことは関係なしに、単純に瞳孔距離の測定がまずかったのかも知れません。

↑ 光心をPDよりも狭く入れることにより、基底外方のプリズム作用は耳側方向に働きます。
結果、内斜位のあるかたの開散力が緩和されます。

カメマンネン

カメマンネンフレームは、眼鏡職人によって作られています。

眼鏡職人が作ったメガネフレームを眼鏡士「浜田 清」が、見るための道具に仕上げていきます。

眼鏡は、人の顔に掛けるもので、その人の人格を表すものであると考えます。
ゆえにカメマンネンフレームは、流行に流されるものではなく、「末永く愛用できる」気品あるデザインを志向しております。
また、新しい技術、新素材の導入などを行い、常により良いものへと心がけています。

MADE IN JAPANにこだわっている当店からのおすすめの純日本製品メガネ。

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近視で内斜位 28

事例 5

平成26年
E様は親御様とご一緒にご来店されました。
眼科発行の眼鏡処方箋を携えて。

眼鏡処方箋度数
R S-1.50D 
L S-2.00D             
でした。

ウーン、この度数で調製していいものかどうか。
E様は眼位に問題があることは平成25年のデータでわかっています。
「内斜位が自然に改善された」こともあるかも知れませんが、不安が一杯の処方です。

それで、当方から「こちらでも確認してみましょうか」とご提案しました。
親御様は「今回は、眼科処方で」とおっしゃいましたが、眼鏡技術者とすれば「はい、そうですか」とは言えません。
「どちらの処方で調製するのかはB様のご判断で」ということで、当店検査にOKをいただきました。

当店基本度数は
R S-1.75D C-0.50D Ax180 6.0△ B.O.
L S-2.25D C-0.75D Ax178          

やはり、内斜位はあります。
眼科には「今回はプリズム不要です。もし具合が悪ければ再処方します」と言われたそうです。

プリズムが必要か必要でないかの判断は視機能などの面を総合的に判断して決めるべきなのですが、眼科では詳しい視機能検査、眼位検査をした上で、装用テストなどをして「プリズム不要」と診断したのでしょうか?
おそらく、そういうことではないでしょう。

E様に眼科の検査のことをお聞きしますと、「ここでやってくれるほどの検査はしてくれなかった」とおっしゃいました。

プリズムに関しましては、いろんな考え方があり、「斜位はすべて矯正するべきだ。それが自然」とする考え方や、「斜位があっても、斜位の方向や融像力などを考慮に入れて部分的に矯正しよう」とする考え方もあります。私は主に後者の考え方です。

いずれにしましても、マトモな測定もなく、プリズム有無の装用テストもなく、プリズム不要の結論を出すのは、惰性だと思います。
いや、「メガネ屋のやることはけしからん!なのでプリズム不要」としたのかも知れません。

近視で内斜位 27

事例5

E様の場合は眼精疲労があり、立体視が不良でした。
内斜位の場合、ビジョントレーニング(視機能トレーニング)での効果は期待し辛いです。

眼位を整えるには「球面調整」、「プリズム矯正」の方法があります。

球面調整は近視度数を弱くする(プラス寄りにする)ことです。
弱くすることによって、近見での調節力が少なめですみ、それに連動する輻輳力(眼球を内側に寄せる力)も少なめになるので、内斜位には好都合です。

しかし、弱くするこにより遠見視力が犠牲になる場合があります。
学生様の場合、教室で離れた場所から黒板を見る必要がありますから、それではマズイことになりかねません。

「プリズム矯正もメリット、デメリットを考慮に入れて、ケースバイケースで考える」ということが原則です。

近視で内斜位 26

事例 5

10代のE様 「近視で内斜位」があります。

平成25年 当店処方で
R S-0.75D C-0.25D Ax165 1.0△ B.O.
L S-1.25D             1.0△ B.O.
で調製しました。
(S-は近視度数、Dは度数の単位、Axは乱視軸、△はプリズム、BOはプリズム基底の方向)

5mでの両眼開放屈折検査での基本度数は、
R S-1.00D C-0.75D Ax165 
L S-1.50D C-0.25D Ax180    
眼位検査では、内斜位は3△B.O.~5△B.O.ぐらいでした。

検査方法によって斜位量は変化します。これは珍しいことではなく、しょっちゅうあることです。
それは視標によって刺激が異なり、検査道具によっても眼位に与える影響が異なるからです。

「ある検査では、外斜位。ある検査では内斜位になる」ということもあります。
ですから、眼位検査は慎重に行わないといけません。

特に、調節力が旺盛な10代のかたは眼位が不安定になりやすいです。時間をかけて複数の検査方法でより慎重に行います。

眼位は遠見眼位と近見眼位では変化することも多いです。必要な場合は近見眼位もチェックします。
それで総合的に判断をして、プリズム矯正をご提案していきます。

カラフルなコンビネーションフレームの入荷です。2

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カラフルなコンビネーションフレームの入荷です。

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