乱視について 27
乱視矯正 事例1
その件に関しまして、眼鏡技術者の浜田 清が再度ご説明させていただきます。
お電話の内容は、
・「やはりナナメに見える。自分の年齢で乱視を強めるのは無理ではないか」
前回の報告書でも口頭でもご説明しましたように、空間視の違和感は近視度数よりも乱視度数の方が覚えやすいのは間違いありません。
(A様は「倒乱視」です) 倒乱視(乱視軸が90°の乱視)は、
右 C-0.75D Ax90
左 C-0.75D Ax90
・背が高くなったように感じる ・床が遠くに見えるよう感じる
の違和感を覚えやすいです。 また、A様の場合、倒乱視度数が左右眼で大きく違いますので、おっしゃっている違和感は理解できます。
で、乱視度数の違和感は、乱視度数を弱めるか、抜くかにしたほうが少なくなるのも間違いありません。
しかし、乱視度数を適切に矯正しないと、「視機能(調節)異常」に繋がりやすいのも間違いありません。
A様が当店でメガネを調製された目的は「〇〇さんで、調製したメガネの具合が悪い。みけんが痛くなる。近くがみえづらい」とのことでした。
目的はハッキリしていました。
〇〇さんのメガネは右眼の乱視が低矯正で、左右のバランスがとれていませんでした。
見やすさ、視機能のことを優先的に考えるのであれば、できるだけ乱視はキッチリと矯正するべきです。(近視度数は弱めてもかまいません)
その方向でご提案させていただいて、A様との共同作業でメガネはお作りしました。
前回、そのメガネに慣れることにより、空間視の違和感は気にならなくなりますが、けっして「ゼロ」になるわけではありません。 と、ご説明させていただきました。
徐々に慣れていただければ、快適に見えて、正常な視機能を発揮することが期待できるのですが、「それはできない」とのことでした。
その場合は、乱視を弱めるか、抜くかの選択になりますが、そうなると本来の目的を満たすことができません。
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