近視レンズの光学中心 5

■眼位を考慮に入れた心取り

常用マイナスレンズはプリズム作用やレンズ収差の影響を極力受けないように、光心をPD通りに入れるのが基本なのですが、斜位(眼位ズレ)のあるかたの場合の心取りは、斜位を考慮に入れた心取りをしていきます。

外斜位のあるかたは外方向に眼位ズレがありますから、輻湊力を常に働かせて両眼の視線を注視点に合わせます。

これでは輻湊力の弱いかたなどは眼が疲れますので、プリズム作用が内方向に働く心取りをして眼球運動が楽に行えるように、眼位を修正します。
内斜位のあるかたは、外方向に働くプリズム作用を利用します。

たとえば、度数がS-5.00D、PDが62mmで外斜位のあるかたに、光心を64mmに入れることによって眼位ズレが1△修正されることになります。

近視レンズの光学中心 4

光心がPDよりも広く入った場合、基底内方になりプリズム作用は鼻側方向に生じます。
結果、開散力が強要されることになります。

光心がPDよりも狭く入った場合、基底外方になりプリズム作用は耳側方向に生じます。
結果、輻輳力が強要されることになります。

近視レンズの光学中心 3

■眼鏡加工調製の問題点

常用マイナスレンズの心取りは「光心とPDが寸分違わず一致」というのが理想なのですが、メガネ加工の精度上、どうしても多少の誤差がでてきます。

もし、0.1mmでも誤差があればダメということになれば、事実上メガネ調製はできなくなります。
それでは許容誤差はどうなのかといいますと、それは度数や人間の持っている眼球運動の特性によって許容範囲が違ってきます。

人間の眼球運動は
眼の筋肉を内寄せする輻湊力は強く、外寄せする開散力は弱くなっています。
ということは、許容範囲は輻湊力が強要されるよりも開散力が強要される方が狭いということです。


たとえば、PDが60mmで光心が59mmで入った場合と61mmで入ったと場合を比較しますと、輻湊力を強要される方の59mmに入った方がマシだということがいえます。
61mmで入った場合は、眼が疲れる確率が高くなります。

近視レンズの光学中心 2

プリズムを通過する光線は、基底の方(レンズの厚い方)に進行方向が曲げられます。
これをプリズム作用といいます。

プリズムレンズの基底の方向によって像のズレかたが違います。(像は頂角の方にズレて見えます)

 




マイナスレンズを半分に切ったものです。レンズ中心部よりレンズ周辺部の方がレンズは厚くなっているのがおわかりいただけると思います。

眼鏡レンズはプリズムの集合体と言えます。光心を通過する光線にはプリズム作用は生じません。

両眼の瞳孔中心間距離(pupillary distance)を略してPDと呼んでいます。

 

PDと眼鏡レンズの光心が一致することによりプリズム誤差は生じません。

 

 

近視レンズの光学中心

常用マイナスレンズの心取り

単焦点レンズ(遠近両用でないレンズ)でメガネを作る場合、当店では近視のかたが常用のマイナスレンズ(凹レンズ)で作ることが一番多いです。

そのマイナスレンズについて「心取り」といいまして、メガネ調製にはかかすことのできない作業があります。

レンズには光心(光学中心)があります。普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じます。

プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。
すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をします。

・プリズム作用により眼の筋肉が外方向(耳側)に引っ張られた場合は、内方向(鼻側)に寄せる筋肉(輻湊力)を働かせます。
・プリズム作用により眼の筋肉が内方向に引っ張られた場合は、外方向に寄せる筋肉(開散力)を働かせます。

この眼球運動は、眼の疲れを引き起こす恐れがあります。
また、プリズム作用は空間視の違和感を引き起こすこともあります。

つまり、眼の筋肉がプリズム作用と闘い、プリズム作用と綱引きをするようなことになります

色弱者のかたのための支援レンズ「イーガ」 2

イーガ(Eaga)」の取り扱いを開始致しました。

イーガは、色の見分けが困難なかたが使うメガネです。
見分けにくい配色(混合色)の存在を見つけ出す時に使います。

 

「船舶免許」の取得条件には、色覚検査があります。

夜間において船舶の灯火の色を識別できること。(灯火の色が識別できない場合は、日出から日没までの間において航路標識の彩色を識別できれば、航行する時間帯が限定された免許が取得できます。) ボートライセンスオフィシャルサイトより

 

・灯色識別検査が練習できるものを作ってみました。 
灯りが点いたことをイーガの赤い部分と、透明な部分とでチェックしていただきます


 


 

色弱者のかたのための支援レンズ「イーガ」

イーガ(Eaga)」の取り扱いを開始致しました。

イーガは、色の見分けが困難なかたが使うメガネです。
見分けにくい配色(混合色)の存在を見つけ出す時に使います。

Dscn12881

・色弱者の見え方を一般色覚者と同じように補正するメガネではありません。
・度付対応可能です。

 

レンズの不備

先日、こんなレンズがメーカーから送られてきました。

Dscn10211 Dscn10221

なんと、レンズの 右 1/3が スリガラス状態になっています。

一目でわかる不備なのに某レンズメーカーは、仕上がりチェックもしないのでしょうか。

いやはや、困ったもんです・・・・。

 

 

プラスチックレンズのクラック

今、日本のメガネレンズはプラスチックレンズが主流です。

プラスチックレンズは、軽い、破損しにくい、カラーが豊富、紫外線カット率が高いなどの優れた点があります。

しかし一方では、ガラスレンズに比較して、キズが付きやすい、歪みやすい、クラック(コーティングのひび割れ)が入りやすいなどの欠点があります。

クラックの原因は加熱によることが多く、60℃程以上の熱で反射防止コート等は膨張するために、その膨張度合いに起因するひび割れが生じます。

加熱は、

・焚き火 ・タバコ ・バーベキュー ・サウナ ・夏の車中に置きっぱなし ・炬燵 ・ストーブ などが考えられます。

クラックが入ると、光の当たり具合によりチラツキ感が生じることもあります。

そのチラツキ感は、個人差もありあますが不快感になります。

不快に感じるかたはレンズの交換をおすすめします。(修理はできません)

Dscn03021

↑ 一見、何の問題もないように見えるプラスチックレンズ

Dscn02991

↑ 検査器で観察すると、ザーとクラックが入っているのがわかります。

 

 

 

偏光機能レンズ「ベイル」

偏光機能レンズ「ベイル」取り扱っています。

偏光機能レンズ「ペイル」は50%と25%の濃度を取り揃えており、濃度によって特徴や使用用途が異なります

濃度50%の「ペイル50」は、従来の偏光レンズでは色が濃すぎるという方におすすめの、色の薄い偏光機能サングラスレンズです。

濃度25%の「ペイル25」は、非常に色の薄い偏光機能レンズです。低濃度の偏光フィルターにより光のちらつきを抑え、コントラストを向上させる効果が得られます。

 低濃度の偏光フィルターを使用 … 色の薄い偏光機能レンズ

偏光機能レンズ「ペイル」は、レンズの間に表面反射や光の乱反射を除去することができる0.03mmの光学ノイズカットフィルター(偏光フィルター)を挟み込んだレンズです。

ペイルでは従来の偏光レンズに使用していた高濃度の偏光フィルターではなく、細かな光のノイズを取り除くことができる色の薄い偏光フィルターを採用しています。

 

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