メガネの工具 15

メガネレンズの「心取り」をするときなどに使う工具です。

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レンズには光心(光学中心)があります。普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じます。

プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。
すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をします。

メガネの工具 14

メガネレンズのカーブを測る「カーブ計」です。(簡易カーブ計もあり)

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ベースカーブが浅い、非球面設計レンズの問題点とは
球面設計レンズに比較して
・パワーエラーの関係でレンズ周辺部の見え方に、不満がでることもあります。
・前傾角(レンズの傾きの角度)などの不適合により、見え方に不満がでてきやすいです。

メガネの角度などの調整がし辛いフレームには、「非球面設計レンズは入れない方が無難」だということが言えそうです。

それと、球面設計のレンズを使用していたかたが、非球面設計のレンズに買い替えた場合、ベースカーブの違いに違和感を感じる場合があります

 

近視レンズの光学中心 19

通販でメガネを購入しようとお考えのかた、もう少しよ~く考えてみてください。

●    通販では、お顔に合う枠を選ぶのは困難です。

●    通販では、お顔に合わせて調整することができません。

●    通販では、眼に合わせて度数の調整をすることは困難です。

●    通販では、眼に合わせてレンズの中心位置を設定することができません。

●    通販では、売ったら売りっぱなし、買ったら買ったきりになります。

●    通販では、もし、見え具合が悪くてもどうにもなりません。

●    通販では、もし、耳や鼻の当たり具合が悪くてもどうにもなりません。

●    通販では、アフターケアを受けるのは困難です。


「通販では、適切な近視レンズの心取りはできません」ですから、当店は通販はしておりません。

当店のメガネはお客様との共同作業でお作りいたします。メガネの仕上がり具合などもお客様との共同責任になります。

 

近視レンズの光学中心 18

レンズの入れ替えについて

当店は、入れ替えが適切にできるかどうか、心取りが適切にできるかはどうかは、必ずレイアウト画面にて確認しています。

「大型チェーン店だから安心」ということはありません。
B様のメガネも大型チェーン店で入れ替えをされています。

フレームは、ある量販店が積極的に販売している「フィッティング調整がマトモにできない、超弾性フレーム」に入れ替えをされていました。


メガネは、やはり信頼のおける眼鏡技術者の店で作るべきです。

近視レンズの光学中心 17

近視レンズの適切な「心取り」をするには、

「レンズを入れる前のフィッティング」は大切です。
さらに肝心なのは、「レンズを入れる前にフィッティングをしないと、レンズの光学中心の正しい設定(心取り)ができない」ということです。

「光学中心の正しい設定」とは、レンズの光学中心を使用目的や目の位置によって、玉型のどの位置にするかを決めることです。

 


フィッティグでは、

・正面から見て、
メガネと眼と眉毛の位置関係などをチェックします。

チェックラインは、これらの道具を使用して正確に引きます。↓

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近視レンズの光学中心 16

レンズの入れ替えについて

メガネフレームが破損した場合などに、レンズを生かしてフレームのみ交換することができます。(できないフレームもあります)

「レンズの入れ替え」ということになりますが、この入れ替えは案外難しいです。(まったく同じフレームへの入れ替えは、問題ありません)
それは、レンズがカットされているから、大きさの制限がでてくるからです。

当然、使用していたメガネフレームより大きいメガネには入りません。(すき間ができてもよければ、入る場合もあります)

通常、同じぐらいの大きさのフレームを選ぶか、そのフレームよりも小さいフレームに入れることになります。

しかし、「小さいフレームではお顔のサイズに合わない」ということも起きてくるし、サイズはいいけど、心取りが正確にできない、ということもあります。

入れ替えは制約も多くなるということです
注意していただきたいのは、そんな制約をまったく無視して、「入ればいい」と考えるメガネ屋もいます。

心取りが不適切だと、眼の健康を害します。

近視レンズの光学中心 15

装用テストでは、
左眼上斜位と外斜位を矯正する
R 3.0△B.U.
L 2.0△B.I.

で、試していただきますと、

「掛けているうちに、首や肩が楽になった感じがする」とおっしゃっていただけました。
それで、日常用のメガネも調製していただけることになりました。

B様が今までのメガネを掛け続けているとどうなっていたか。
メガネからくる不定愁訴に、益々悩まされていたと思います。

 

人間の眼の眼球運動は「上下方向は、水平方向に比較して柔軟には動きません」ゆえに、上下プリズム誤差が生じると眼の疲れる確率がグッと高くなるからです


光心の上下位置が合っていないと上下のプリズム誤差が発生します。
結果、眼が疲れやすくなります。

 

眼精疲労や原因不明の首、肩コリや片頭痛など、眼鏡の心取りに問題がある場合があります。

いい加減な心取りをしている売上第一主義のメガネ店も少なくありません。
眼の健康や身体の健康には、技術優先のメガネ店でメガネを調製してください。

メガネの通販はハナから適切な心取りはできません。

 

近視レンズの光学中心 14

当店での検査、両眼開放屈折検査での基本度数(5m)は、
R S-2.75D C-0.50D Ax175
L S-4.00D C-0.50D Ax175

PD(瞳孔間距離 右30.5mm、左30.5mm)

眼位(視軸の向き)は、左眼上斜位 R 4.0△B.U. 外斜位3△B.I.。

眼精疲労があり、頭痛や肩コリなどの症状がありました。

眼の位置や、耳の高さは左右同じぐらいで、左右で光心の上下位置を変える必要はありません。
PDと光心の関係も左右で、違える必要はありません。(左右で、レンズの厚みが揃ってくるメリットはあります)

お訊きしますと「今のメガネでは、眼位の検査などしなかった」とおっしゃいます。
「でも、レンズの入れ替えをしたことがある」とのことでした。

ハハーン、これで奇妙なことの原因が分かりました、
心取りを無視した、不適切な入れ替えがされていたんですね。

しかも、左眼上斜位のかたに、その斜位を助長する光心の上下位置ズレ(プリズム誤差)。
もっとも、その位置ズレによって斜位が誘発された可能性もあります。

近視レンズの光学中心 13




光心が、PDよりも右眼が狭く、左眼が広く入っている。
光心の高さは、右眼が高く、左眼が低く入っている。
このメガネは、眼位などを考慮に入れて調製したメガネなのか。

それとも・・・・・。

 

近視レンズの光学中心 12

■事例

B様 スポーツメガネをお求めに来店されました。

まず、ご使用中のメガネ度数を調べました。
度数は、
R S-2.75D C-0.50D Ax162
L S-3.50D C-0.50D Ax9

光心のチェックをしたところ、奇妙なことが。
右眼用のレンズは27mm、左眼用のレンズは33mmで入っていました?

光心の高さを確認してみると、右はフロント下から16mm、左は14mmで入っていました。
ウーン、なんだか怪しい。

いや、ここで早合点して「光学中心の設定がオカシイです」なんて言えない。
優秀な眼鏡技術者が、左右のPDや、眼の位置、眼位などを考慮に入れて光心を設定してるかも知れないのですから。

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