プリズムレンズ 15
眼精疲労や原因不明の首、肩コリや片頭痛など、眼鏡の心取りに問題がある場合があります。
いい加減な心取りをしている売上第一主義のメガネ店も少なくありません。
眼の健康や身体の健康には、技術優先のメガネ店でメガネを調製してください。
メガネの通販はハナから適切な心取りはできません。
眼精疲労や原因不明の首、肩コリや片頭痛など、眼鏡の心取りに問題がある場合があります。
いい加減な心取りをしている売上第一主義のメガネ店も少なくありません。
眼の健康や身体の健康には、技術優先のメガネ店でメガネを調製してください。
メガネの通販はハナから適切な心取りはできません。
■適切な心取りとは
しかし外斜位があれば、「常に光心はPDよりも広くいれればいい」というわけではありません。眼位が修正されたとしても、光心を広く入れることによる空間視の違和感で気分の悪いメガネになることもあります。
ですから心取りはいろんな点を考慮に入れて調製しないといけないのです。
・斜位の程度はどうなのか。
・眼の疲れはどうなのか。
・輻湊力、開散力はどれぐらいあるのか。
・メガネの使用目的はどうなのか。
・空間視の違和感を感じやすいのか。
・前のメガネのPD光心はどうだったか。
など、お客様との共同作業で適切な心取りをしていきます。
では、最も不適切な心取りとは。
強度近視で、光心の上下位置が適切でない場合です。
それは、人間の眼の眼球運動は「上下方向は、水平方向に比較して柔軟には動きません」ゆえに、上下プリズム誤差が生じると眼の疲れる確率がグッと高くなるからです。
光心の上下位置が合っていないと上下のプリズム誤差が発生します。
結果、眼が疲れやすくなります。
眼の位置が左右で違うかたも少なくありません。適切な位置に光心が入らないと上下のプリズム誤差が発生します。結果、眼が疲れやすくなります。
■眼位を考慮に入れた心取り
常用マイナスレンズはプリズム作用やレンズ収差の影響を極力受けないように、光心をPD通りに入れるのが基本なのですが、斜位(眼位ズレ)のあるかたの場合の心取りは、斜位を考慮に入れた心取りをしていきます。
外斜位のあるかたは外方向に眼位ズレがありますから、輻湊力を常に働かせて両眼の視線を注視点に合わせます。
これでは輻湊力の弱いかたなどは眼が疲れますので、プリズム作用が内方向に働く心取りをして眼球運動が楽に行えるように、眼位を修正します。
内斜位のあるかたは、外方向に働くプリズム作用を利用します。
たとえば、度数がS-5.00D、PDが62mmで外斜位のあるかたに、光心を64mmに入れることによって眼位ズレが1△修正されることになります。
プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。
すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をします。
・プリズム作用により眼の筋肉が外方向(耳側)に引っ張られた場合は、内方向(鼻側)に寄せる筋肉(輻湊力)を働かせます。
・プリズム作用により眼の筋肉が内方向に引っ張られた場合は、外方向に寄せる筋肉(開散力)を働かせます。
この眼球運動は、眼の疲れを引き起こす恐れがあります。
また、プリズム作用は空間視の違和感を引き起こすこともあります。
つまり、眼の筋肉がプリズム作用と闘い、プリズム作用と綱引きをするようなことになります
眼鏡レンズはプリズムの集合体と言えます。光心を通過する光線にはプリズム作用は生じません。
両眼の瞳孔中心間距離(pupillary distance)を略してPDと呼んでいます。
PDと眼鏡レンズの光心が一致することによりプリズム誤差は生じません。
メガネの通販では適切な「心取り」をすることは困難です。
単焦点レンズ(遠近両用でないレンズ)でメガネを作る場合、当店では近視のかたが常用のマイナスレンズ(凹レンズ)で作ることが一番多いです。
そのマイナスレンズについて「心取り」といいまして、メガネ調製にはかかすことのできない作業があります。
レンズには光心(光学中心)があります。普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。
もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないと「プリズム作用(誤差)」が生じます。
その「プリズム作用」は視機能に悪影響を及ぼす恐れがでてきます。
だから通販でメガネを購入するのはやめたほうがいいです。
● 通販では、眼に合わせてレンズの中心位置を設定することができません。
● 通販では、もし、見え具合が悪くてもどうにもなりません。
プリズムレンズは、眼の視線の向きを変えるために使用されるレンズです。
斜位を矯正することができるレンズです。
↑斜位を検査する道具です。
これらの検査道具を駆使して、丁寧に検査をしていきます。
独自に開発した道具もあります。
・プリズムレンズの写真です。
プリズムレンズを通過する光線は、基底(レンズの厚いほう)に進行方向が曲げられます。
像は頂角のほうにズレて見えています。
このプリズムの原理を応用し、
外斜位には、基底が内に向く方向(ベースイン)に、内斜位には基底が逆の方向(ベースアウト)に入れます。
現代、眼からの情報量は増えています。
情報量が増えるということは、メリットもあるのですが、「眼が疲れる」デメリットも生じやすくなります。
眼の疲れは自律神経の乱れに繋がり、心身のトラブルを引き起こしやすくなります。
眼の疲れは脳も疲労しますから、ウツ症状も引き起こしかねません。
「眼が悪い、眼が緊張していると免疫力も下がる」という説もあります。
眼の疲れの原因が一つに特定できる場合もありますし、特定できない場合もあります。色々な要素がからみあっている場合もあります。
たとえば、女性のかたで更年期の年代になりますと、ホルモンのバランスが崩れ、不定愁訴がでてきやすくなります。
身体の不調に加え、その上、老眼も加わって近業作業に必要な眼の力「輻輳力(眼球を内側に寄せる力)」も衰えてきます。
他に「斜位」など視器に関する問題もでてきやすくなります。
お仕事でパソコン作業などを長時間強いられるかたは、たまったものではありません。
「プリズムレンズ」は、斜位の矯正もできます。
フレネル膜プリズムをカメラレンズの前にあてがって撮影してみました。
8△、10△、15△、20△、30△
↑10△プリズム
↑15△プリズム
視力が高いかたにフレネル膜プリズムレンズを貼ると、
ボヤケ感を訴えられることもあります。
やはり、フレネル膜プリズムもメリットVSデメリットで、
考えないといけませんね・・・。
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