遠近累進の処方箋 6

 

「眼鏡調整報告書」が眼鏡処方する上で、少しでも参考になればいいのですが、

「メガネ屋ごときがけしからん!」と、ゴミ箱へまっしぐら・・・もあるでしょう。

そういう眼科医に限って「無料保証のあるメガネ店へいきなさい!」と言っているかも知れません。

こんな「指示書」(らしきもの)もありました。

これは形を変えたキックバックになる可能性もあります。公立の病院はヤバイでしょう・・・・。

ま、いずれにしろメガネ屋と眼科が利害関係になるのは時代遅れです。

両者が良き関係にならないと、困るのはユーザー(患者)さんです。

 

最近は「遠近累進メガネは、メガネ屋さんのほうが詳しいので、そちらで相談してください」とアドバイスをしてくれる眼科も増えてきています。良い傾向です。(^^♪

いや、屈折検査、調整を放棄している通販業者にとっては悪い傾向です・・・・( 一一)

 

遠近累進の処方箋 5

遠近累進メガネの眼鏡処方箋度数では、「具合が悪い」と訴えられた場合、

 

3、当店で検査からやりなおす

の場合、当然結果責任がメガネ屋に生じてきます。

当店の場合、お客様との共同作業でメガネを調製することになり、「お客様との共同責任」になります。

なので、眼科には眼鏡処方箋度数で調製しなかったことを、お客様から眼科医に伝えていただくことが望ましいと思います。

しかし、そうすることにより「眼科医の機嫌を損ねるのでは」と危惧されるかたもおられます。

そんなことは気にする必要はないようにも思えますが、現実は・・・・・。

また、そのことを正確に伝えることが難しい場合もあります。

「処方箋度数では具合が悪そうだったので、メガネ屋で検査してもらいました」と言ってもらえらればそれでいいのですが、

「上手によう言えません・・・」とおっしゃるかたもいます。

それで「では、当方から眼科には眼鏡調製報告書を送っておきます」と対処をすることもありました。

「眼鏡調製報告書」とはこんなものです→『こちら

 

 

 

 

 

 

 

 

遠近累進の処方箋 4

遠近累進メガネの眼鏡処方箋度数では、「具合が悪い」と訴えられた場合、

1、再度、眼科に行ってもらう

2、そのまま処方箋通りに作る

3、当店で検査からやりなおす

の選択肢があります。

3番を選択すれば、メガネフレーム、メガネレンズタイプに応じて、度数調製ができます。

眼鏡技術者とすれば、腕の見せ所です。

検査からやり直すには、お客様の同意も必要とします。

誤解を招かないように慎重に説明をしていきます。

「基本的に眼科は病気を治すことが本職です。度数の検査でも眼科とメガネ屋とでは一般的に目的が違います。

眼科はどれぐらい見えるかに重点をおきますが、メガネ屋では用途、用法に応じて快適に掛けられる度数に重点をおきます。

また、遠近累進メガネは単焦点レンズ比較して、種類(タイプ)も多いし、タイプによって度数調整が必須になります。

光学的な知識も必要とします。

光学的知識に疎い眼科で、遠近累進を掛けたこともない測定者が、遠用と近用を別々に測定した度数で、遠近累進メガネの処方をするのは、どうしても無理があります」という感じでしょうか・・・・。

眼科とお客様との関係(濃いか薄いかなど)によっても、説明をアレンジしていきます。

 

 

 

遠近累進の処方箋 3

眼鏡処方箋度数をテストレンズで試してみると「具合が悪い」と訴えられた場合、

2、そのまま処方箋通りに作る

の選択があります。

 

遠近累進メガネを処方箋通りに作ることは、メガネ店とすれば何ら問題ありません・・・・。

というか、原則的には処方箋通りに作らないといけません。

これは、眼科が発行した眼鏡処方箋を尊重する意味と、具合が悪くても何らかの目的を持った処方かも知れないからです。

しかし、メガネ調製の目的は「快適に見ることができる。使うことができる」がほとんどです。

で、あるならばそのまま処方箋通りに作っていいものかどうか・・・・。

 

ま、だけどこの選択は、やはり仕上がりメガネの具合が悪くても「処方箋通りに作っています」と言うことができます。

(お客様はそれで納得するしかありません)

ややこしいことを避けるためにも、この選択を第一に考えるメガネ店も少なくないでしょう。

しかし、具合の悪い責任をメガネ屋に押し付ける眼科もありますから、そのまま作ることにもリスクはあります。

 

眼鏡技術者協会の倫理綱領として

1.認定眼鏡士は、常に生活者の視力の保護を第一義に考えて行動する。

2.認定眼鏡士は、生活者により良いビジョンケアを提供するため、可能な限りの配慮と努力を尽くす。

3.認定眼鏡士は、生活者が最先端の技術レベルによるビジョンケアを受けられるために、絶えず自己の教育、技術レベルの向上に努める。

4.認定眼鏡士は、他の専門職の診断や意見が必要と思われる場合は、生活者に速やかに、且適切な勧告を行う。

5.認定眼鏡士は、生活者に関して知り得た情報や知識の秘密をまもり、生活者の利益のためにのみ、それらを使用する。

6.認定眼鏡士は、自ら良識ある模範的な市民として生活し、行動する。

7.認定眼鏡士は、他の認定眼鏡士や専門職に携わる人々と誠意のある、私利を超えた人間関係を結ぶことにより、生活者の利益を第一とした情報の交換を行う。

8.認定眼鏡士は、生活者保護の精神を大切にし、景品表示法及び消費者契約法などを遵守する。
(誇大広告や不当表示などによる販売の拡大を慎む。)     (協会HPより)

 

というものがあります。

「そのまま処方箋通りに作る」ことは倫理綱領に反する行動ではないのかという疑問も沸いてきますが、

処方箋に関する問題を協会に言っても取り合ってくれません・・・・( 一一)

協会はユーザー本位、それとも眼科本位・・・。

9、認定眼鏡士は眼科とは利害関係にならないように、技術的に良き相互関係を結ぶこととする。

とは書いてないですね・・・・。

 

遠近累進の処方箋 2

眼鏡処方箋度数をテストレンズで確認していただくと「具合が悪い」と訴えられた場合

1、再度眼科に行ってもらう

選択があります。

この選択は、

・再度眼科に行く負担

・再度費用がかかる負担

・眼科では「この度数で問題ありません」と言われることもある

・再度処方箋を発行してもらっても、上手くいくとは限らない

などのデメリットが考えられます。

なので、「ユーザー本位」ではなく「眼科本位」の選択です。

眼科本位は、商売人でもあるメガネ屋にとっては、好都合です。

眼科医に睨まれる心配もありません。

しかしデメリットの多い選択は、ユーザーの不利益になる恐れもあります。

 

 

 

遠近累進の処方箋

事例

70歳代のA様

眼鏡処方箋をご持参されました。

処方箋度数は、

R(右眼) S+3.50D C-3.00DAx80

L(左眼) S±0.00D C-1.25D Ax80

(Sは、遠視度数、Cは乱視度数、Axは乱視軸)

R +3.00加入

L +3.00加入 「加入度数

メガネのタイプは、A様が以前から使用していた遠近累進メガネがご希望です。

以前から使用の遠近累進メガネの度数は、

R S+0.25D C-1,75D Ax90 加入度数+2,50

L S±0.00D C-1.50D Ax90 加入度数+2.50

です。

今回、処方の度数と前眼鏡度数は右眼度数が大きく変化しています。

左右の度数差も大きくなり、加入度数も強くなっています。

はたして、この処方で70歳代のA様はすんなり掛けられるか・・・(慣れるか・・・・)

 

不安を持ちつつ、テストフレームに処方度数をセットして、試していただきました。

するとあんのじょう「気持ち悪しい、使えそうにない・・・」とおっしゃいます。

こんな場合、

1、再度、眼科に行ってもらう

2、そのまま処方箋通りに作る

3、当店で検査からやりなおす

の選択肢があります。

さて、どうするか・・・・。

眼科併設の眼鏡店 2

眼科併設の眼鏡店。

特定眼科のお抱え眼鏡店には、眼鏡知識の低い眼鏡技術者、いや販売員さんがいらっしゃるようです。

ま、それも仕方ないですね。

お抱え眼鏡店は、眼鏡の勉強をする必要がないからです。

その眼科の処方箋通りにメガネを調製する加工屋でことたります。

それ以上の勉強をすると眼科とぶつかることにもなりかねません。

でも、処方箋通りすらもできていないこともあります。

勉強しないことによるデメリットです。

ミスによる影響がどれぐらい大きいかも分かっていない(多分)

ちょっと難しい加工には「無料で」と言う。

なにそれ!その無料はとても怪しい・・・・。

 

メガネには調整(フィッティング)技術も不可欠だけど、そんなことはメガネ販売員には関係ない。

そんなことを眼科が評価してくれるわけではないし、調整に関する光学的、力学的知識に疎い眼科は評価もできない。(眼科は病気を治す専門です)

いやはや。

 

 

 

 

 

眼科併設のメガネ店

眼科が発行する眼鏡処方箋には、メガネ店で調製した眼鏡を持参するように

書かれているものがあります。

これは、仕上がりメガネを眼科がチェックすることで、メガネ店のミスを正す目的もあるでしょう。

しかし、眼科に併設しているメガネ店には、この目的は通用しないかも知れません。

先日、そういう事例がありました。

眼科(併設眼鏡店)で作った眼鏡の乱視軸が100°間違っていました。

これは、「矯正しなくてもいい方向を矯正し、矯正しなければいけない方向を矯正していない」ということです。

当然、網膜に映る像はピンボケです。

幸いそのメガネを当店がチェックすることで事なきを得ましたが、もしこのまま掛けていたら・・・もしそれで交通事故を起こしたら、もしそれで・・・・。

こんなミスは滅多にないことだと思いますが、そもそも眼科では併設メガネ店調製メガネはのチェックしているのだろうか?

併設メガネ店は「無料保証」を宣伝しているところもあります。しかし無料保証にはいろんな落とし穴(リスク)もあります。

「無料だからミスしてもOK」とは考えないでしょうが、無料に責任感(使命)は生じてくるのか!

眼科と眼鏡店の馴れ合いがある限りは難しいかな・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

眼科発行の眼鏡処方箋。「眼鏡度数変更可能です」と。

遠近累進メガネをご希望のお客様

眼科発行の眼鏡処方箋をご持参されました。

その処方箋には、

遠用度数、近用度数、PD(瞳孔間距離)が記入されています。

備考欄には、

「眼鏡度数変更可能です」と書かれています。

これは眼鏡技術者にとって、何とも嬉しいご指示です。

お客様の用途用法に応じてメガネ調製ができるからです。

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そもそも遠近累進レンズは、各メーカーによって設計が異なります。累進面を外面にもってきたものや、内面にもってきたもの、外面内面に複合したものまであります。

累進帯長も8mm~20mmぐらいまでさまざまな種類があります。

遠近両用累進レンズの処方は、遠用度数と近用度数を眼位、調節バランスも含めてキッチリと検査した上で、遠近累進の種類や眼鏡ユーザーの用途などに応じて「遠近累進遠用度数」を設定して、累進帯長や眼鏡ユーザーの使用目的、使用距離などに応じて「遠近累進加入度数(近用度数)」を設定していくほうが望ましいです。

もちろん、この方法が正しくても、だからと言って、100%完璧な処方度数になるとは言い切れません。

しかし、遠近累進レンズの処方はより細かい配慮が必要ですから、遠用と近用だけを測定した処方では上手くいかない確率が高くなります。

 そういう細かい作業は眼科さんでは難しい点があるかと思います。

各社の遠近累進テストレンズを取り揃えるのも難しいと思いますし、各社の累進レンズの特性などをすべて把握するのも困難です。(当方も自店取り扱いの累進レンズ以外はよくわかりません)

もし眼科さんが累進レンズをある程度揃えて、レンズを指定したとしましても、指定レンズ取り扱いのメガネ店しかいけなくなり、そうするとレンズの累進帯に応じたフレームまで指定しなくてはいけないことになります。

そんなことは眼鏡ユーザーには不便ですし、現実的ではないと思います。

また、眼鏡ユーザーが天地幅28mm以下のフレームをご希望の場合は、必然的に累進帯の短いタイプを選ばざるを得なくなります。

当然、その場合はご希望のフレームに応じた、短いタイプ用の度数設定になります。

頂間距離によっても、度数を調製する必要もあります。頂間距離によって累進帯の横幅の視野が異なってきます。

たとえば、フレームの種類やユーザーの鼻の高さによって、頂間距離が10mm前後~14mm前後になることがありますが、10mmよりも14mmのほうが視野が狭くなりますので、加入度数を弱めたり、累進帯の長いタイプを選んだりの配慮がいります。

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ユーザー本位に考える眼科さんも増えてきています。

先日も「メガネを作るなら目的とか色々と相談できる所で検査して作ってください」と眼科でアドバイスをされたお客様がご来店されました。

眼科さんの期待に答えるためにも、眼鏡士として頑張ります!

もう眼科本位で「無料保証のメガネ店へ行くようにを強くすすめる」は時代遅れでしょう・・・・。

なによりも「無料が大事」と言う。

相も変わらず、無料保証のあるなしで、メガネ店を選択するようにアドバイスをしている眼科があります。

これって、おかしいです。

保証のあるなしは商売上のやり方ですから、そのやり方によって眼科医がメガネ店を差別するなんて。

無料にすることによる弊害も多いことはわかりきっているのに、その裏には何があるのか・・・・。

眼鏡技術力、商品力、価格、利便性、アフターケアなどメガネにとって(ユーザーにとって)大切なことは一切無視で、なによりも「無料が大事」という眼科。

なんだかねー!

無料に惑わされて、ヘンなメガネを購入させられた場合の保証はどうするの?

建前は「患者さんの負担を軽減するために」ということでしょうが、それなら診療料金を無料にすればいいのでは・・・・。

当店が眼科を紹介する場合「無料保証のある眼科に行ってください」と、そんなアホなアドバイスすることはありません。

お客様からいただいた眼科情報を客観的に伝えていきます。

それが一般常識だと思います。

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