メガネ屋の保証とは 2

メガネの3要素

メガネは光学的要素(見え方など)、力学的要素(掛け具合など)、美的要素(顔との調和など)、これら全てを満足できる眼鏡こそ、本当に良い眼鏡といえます。

しかし、メガネはレンズタイプ、フレームタイプ共に特徴があり、長所短所があります。
ひとつのメガネで全てに良いということはありません。

私たちがお客様の年齢や使用目的、ご希望など今後の推移のことも考慮に入れて「Aだとこうなり、Bだとこうなります。
少し先の事を考えれば、Aの方をおすすめします」とか、「Aだとこうなり、Bだとこうなります。

少し先の事を考えればAの方がよろしいと思いますが、なじみ易いBの方でいきましょうか」、「Aの方でやってみませんか」など、私たちの知識と30年以上の経験を生かし、説明力と想像力を発揮して、お客様に合わせて適切と思うアドバイスをいたします。

その上で、お客様との話し合い、委ね合いでメガネを作っていきます。

最終的には、お客様のご判断でメガネは購入していただくことになります。

そのご判断に至るまでの過程では、ある程度の選択肢にぶつかったほうが、失敗は少ないといえます。
疑問点は何でもお尋ねください。キッチリとご説明いたします。

お時間に余裕を持ってご来店ください

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「当店のメガネはお客様との共同作業で作り、そのメガネは共同責任になります」

こういうことが当店の「メガネの保証」ということです。

けっして眼科と「利害関係を結んだ保証」ではありません。

「無料保証」という怪しいキックバックをすることはありません。

ご安心ください。

メガネ屋の保証とは?

眼鏡処方箋に関して「メガネ屋さんに保証の事を訊いてください」と患者さんにアドバイスをする眼科があります。

昨日もありました。

「保証を訊きなさい」ということは、おそらく「無料レンズ交換」の有無でメガネ屋を選択しましょう・・・と言いたいのでしょう。

このアドバイス、「眼鏡技術者の店ではなく、眼鏡商人の店で作りなさい」というのは、本当に患者さんのためになっているのでしょうか・・・?

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眼科医師の中には、メガネ調製に関して「まず、無料保証ありき」で、そのことのみを強調して、保証のあるなし、またはその期間でメガネ店を選択するように指導されています。

しかし、眼科では結果的に無意味だった目の訓練や、治療効果のなかった薬でも無料保証することはありません。
これは、医療ですから仕方がないことだと思います。
同じように、眼科によるメガネの矯正も治療の一環という姿勢だと思いますが(近視、遠視、乱視、は病気ではありませんが)なぜ、目の訓練や薬と違ってメガネだけに無料保証制度を求めるのでしょうか。

これが、本当にお客様のためになっているのでしょうか。

無料でするもしないも商売上の方針ですから、店によって方針は異なります。
なんでもかんでも無料にすることは、秩序が乱れ、弊害もどこかで生じて、倫理的にもお客様のためにもよくないと考える店はやらないでしょう

ある眼科は、「6ヶ月の無料保証の店」を推奨しているようですが、民間の企業は適正な利益を出していかないと運営はできませんし、良いサービスの提供もできません。

その民間のメガネ屋が半年もの長い期間、しかも、その期間なら何度でも無料保証(きっちりした規定を設けていなければ、何度でも交換可能ということになります)をするとなると、それなりの損をしない「仕組み」を作っていきますから、無料保証制度がお客様にとりまして経済的に有利ということは一概にいえません。

ましてや個々の店で価格も技術力も経営姿勢も違います。

無料保証のことのみでメガネ店を判断されるようになりますと、メガネ業界はドンドン悪くなり、結果、眼鏡士の魂をすてた眼鏡商人が増えることになって、国民の不利益に繋がってくるのではないでしょうか。
消費者本位の「仕組み」を構築していかなかった「士」の魂を捨てた、某建築士の事件は記憶に新しいところです。

無料保証を長期間やっている店が良いメガネ店で、無料保証をやらない店は悪いメガネ店ということはありません。


一般のお客様は、そこまで深く考えるかたは少ないので、一見すると無料保証は安心保証のように感じますが、安心だけではなく、安心の裏には不安もあることをわかっていただきたいです。
これは、メガネ業界に限らずどの業界にもいえることだと思います。
けっして、眼科に媚びを売る店が安心という保証はありません。

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ま、だけど「無料保証のメガネ屋に行きなさい!」と強引な言い方をする眼科は減っています。

なお、当店はお買い上げ後一年間の保証制度は設けていますが、弊害も多い「無料」はやっておりません。

プリズムの振り分け

眼科発行の眼鏡処方箋で、「プリズム眼鏡」を調製しました。

その「プリズム処方」のプリズムは、左右眼にキッチリと振り分けられていました。

もちろん、片眼だけにプリズムを入れることもありますが、斜位矯正には基本的にレンズの厚みや収差などを考慮に入れて、左右眼でプリズム量を振り分けます。

もし、それをしないとこうなります→『こちら

こんなメガネ掛けたくないですよね・・・・・作るほうも辛いです。( 一一)

こちら』と『こちら』にもどうぞ。

 

まだ、全国的には「プリズムの振り分け」をしない眼科があるかも知れません。

ま、それは眼科医のお考え次第ですね・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

ある眼科医のお考え 2

眼科指定店については、

こちら』に書いています。

メガネ屋と眼科の関係は昔に比較して良くなっています。

「メガネ店でできる普通の処方はメガネ店で」とアドバイスしてくれる眼科も増えてきました。

これは患者さん、眼科、メガネ店に信頼関係を結ぶことになり、喜ばしいことだと思います。

処方責任の所在もハッキリします。

しかし、相変わらず、利害関係を結んでいるところもあるようです。

 

眼科とメガネ屋の利害関係とは

眼科が発行する、眼鏡処方箋に絡んで、「患者さんなどの紹介の見返りに、メガネ屋が眼科医に謝礼を渡す」いわゆるリベートとかキックバックというものです。
当然、このような利益供与的な関係は望ましくないわけですが、「当たり前感覚」ですから、昔から連綿と続いています。

「こんなことは、良くない。絶対にやめよう」という強い声は眼科医からも、眼鏡業界からも、ほとんど聞かれずに、今に至っています。

しかし、昔みたいにあからさまに指定店へ行かすやり方は影を潜め、最近の主流は、「無料保証のメガネ店」を紹介するという形になってきています。
これなら、大義名分は「度数はかわるかもしれないので、無料保証のメガネ店で・・・・」と言って、患者さんを特定のメガネ屋へいくように差し向けやすいわけです。

指定されたメガネ屋は、紹介された見返りに度数の変化があった場合はもちろんのこと、処方度数の具合が悪くて再処方をした場合など、理由の如何にかかわらず眼科医の言われるままにレンズの無料交換をします。

この行為は、形をかえたキックバックです。
さらに、紹介してくれた眼科に御届け物をするメガネ屋もあると聞いています。


ある眼科医師がおしすすめようとしている「メガネ無料保証制度」は、メガネ屋に処方責任を押し付ける眼科には都合のいい制度であって、けっしてお客様がすべての面で得をする制度ではありません。

処方度数に関して、眼科医師は一切責任を取らず、メガネ屋に責任がないにもかかわらず、すべての負担をメガネ屋がしてしまえば、眼科の眼鏡処方レベルの低下、メガネ店の眼鏡調製技術レベルの低下など、いろいろなところに問題が起き、弊害が生じます。

経済的、商売的な面ばかりを優先して、大切なメガネの内容はどうでもいいようなアドバイスをする眼科医師は、何を優先すべきかの感覚がオカシイように感じます。

もし、眼科医が本当にお客様の経済的な負担を考えるのであれば、診療代を安くするなど眼科医が負担を受け持つべきです。

驚いたことに、自店のお客さんから、ある高知の眼科は、「店舗を持っているメガネ店なら、どこでも無料で保証してくれる・・・。などと患者に言っているよ」ということをお聞きしたのです。

まったく、もう。すべてのメガネ店を調査したわけでもないのに、言葉が重い意味を持つ、医療関係者がそんな誤ったことを言うなんて。

その眼科には、「すべてのメガネ店が無料保証をしているというのは、事実ではありません」と「眼鏡調製報告書」でお知らせをしておきました。
こんなところにも、弊害がでていますね。

この問題に関して、眼鏡側の眼鏡技術者協会は知らぬ顔の半兵衛をきめこんでいます。
個々の商売に関することには、タッチしない方針だそうです。

今日も足繁く眼科に通うメガネ屋がおるでしょう。手にはなにやらお包みを持って。当たり前のように。

さらに声を大にして何回でも言いたい。

悪い制度、悪い仕組み、悪い体制、悪い体質は必ず、腐敗がおきます。
このままの癒着体質が続けば、眼鏡技術は崩壊し、眼鏡業界は腐ってきます。
ひいては医療の崩壊にもつながります。

結局、困るのは眼鏡ユーザーです。

昨日、調製した眼鏡処方箋の適用蘭には、

「保証期間内 度数交換をお願い致します」と書いてありました。

当店は、弊害のある無料保証はしていません。度数が変更しやすい学生様には特別割引で対応させていただいています。

 

ある眼科医のお考え

お電話でのお問い合わせをいただきました。

ある眼科でプリズム眼鏡処方箋を発行してもらうことになりましが、調製するメガネ店を指定されました。

そのメガネ店は自宅から遠くて、不便です。メガネはアフターケアも必要な商品なので近くの眼鏡店で作りたいです。

しかし、先生が言うには、「その指定店は認定眼鏡士で、ここの店でしかプリズム眼鏡は作れません。もう指定店にFAXで処方箋を送りました」

ですから、処方箋も渡してくれません。その処方は個人情報でもあるのに、こんなことが許されるのでしょうか!

 

なんとまー、まだこんなお考えの眼科医がいらっしゃるのですね。

患者さんのためを思って、優秀な眼鏡士を紹介する目的であったのかも知れませんが、それにしても・・・です。

プリズム眼鏡を調製できないメガネ屋も確かに少なくないのですが、「ここでしかできない」は完全なウソです。

さらに、強引にでも指定店にいかすやり方は、いただけません。

あ、でもFAXで処方箋を送るし、その処方を暗号化していたら「ここでしかできない」はあながちウソではないか・・・・。

 

眼科医の腕そのものは評価されていたのですが、大変残念です。

 

 

 

 

 

 

眼鏡処方箋のPD 3

お子様(7歳)のPD(瞳孔距離)が62mmと記入されていることを眼科に問い合わせてみました。

すると、「これは52mmの間違いです」ということでした。

問い合わせてよかったです。

しかし、こんな問い合わせをすることは、メガネ屋にとってはリスクがあります。

心象を悪くする眼科医もいるからです。

「メガネ屋が、眼科に問い合わせをするのは生意気だ!」と。

(今回も眼科からは、「ご指摘ありがとうございます」の言葉はありませんでした)

ですから、不適切な処方だと思っても、そのまま(処方箋のまま)調製するメガネ屋も少なくないでしょう。

たいていのメガネ屋は基本的に「処方箋は尊重する姿勢」なので、「そのまま作る」は悪いことではありません。

しかし、その結果「メガネ難民」と呼ばれる患者さんを作っている現実もあります。

 

 

 

 

 

眼鏡処方箋のPD 2


両眼の瞳孔中心間距離(pupillary distance)を略してPDと呼んでいます。

PDと眼鏡レンズの光心が一致することによりプリズム誤差は生じません。

 

・プリズム作用により眼の筋肉が外方向(耳側)に引っ張られた場合は、内方向(鼻側)に寄せる筋肉(輻湊力)を働かせます。
・プリズム作用により眼の筋肉が内方向に引っ張られた場合は、外方向に寄せる筋肉(開散力)を働かせます。

この眼球運動は、眼の疲れを引き起こす恐れがあります。
また、プリズム作用は空間視の違和感を引き起こすこともあります。

つまり、眼の筋肉がプリズム作用と闘い、プリズム作用と綱引きをするようなことになります。

今回の眼鏡処方箋

本当のPDは52mmなのに、光心を62mmで入れると、1△(プリズム)以上の誤差が生じてしまいます。

これは、「輻輳力が強要される」ということです。

子供の遠視は、「内斜位」になりやすい傾向にあります。

その上に、輻輳力が強要されると、本当の内斜位になる恐れがでてきます。

(眼位を調整する目的で、意図してPDを62mmとした可能性もありますが、それならそうと書くべきだし、そんなことをするとも考えづらい・・・)

これはマズイ! 眼科に問い合わせしてみないと・・・・。

眼鏡処方箋のPD 1

眼科発行の眼鏡処方箋でメガネ調製をご希望の7歳のお客様。

その処方箋を拝見すると、PD(瞳孔間距離)が「62mm」と記入されています。

えー、62mmですか・・・・・、2年前のPDは49mmです。

Photo_20200817112001

ウーン、そんなに急激のお顔が大きくなったようには見えません。

62mmは、もう大人サイズのPDです。

当店でPDのチェックをすると、53mmです。

さて、どうするか。

このまま光心を「62mm」に合わせて調製するか・・・・。

 

レンズには光心(光学中心)があります。普通、光心をそのかたのPD(瞳孔中心間距離)に合わせて調製します。この作業を「心取り」と呼びます。

もし、光心とPDが合っていないとどうなるか。
そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体と言えますから、視線とPDが一致していないとプリズム作用が生じます。

プリズム作用が生じると、眼の筋肉がレンズの基底の方向に引っ張られることになります。
すると、眼は両眼の視線を注視点に合わせるために、引っ張られることに逆らうような眼球運動をします。

遠近累進の処方箋 6

 

「眼鏡調整報告書」が眼鏡処方する上で、少しでも参考になればいいのですが、

「メガネ屋ごときがけしからん!」と、ゴミ箱へまっしぐら・・・もあるでしょう。

そういう眼科医に限って「無料保証のあるメガネ店へいきなさい!」と言っているかも知れません。

こんな「指示書」(らしきもの)もありました。

これは形を変えたキックバックになる可能性もあります。公立の病院はヤバイでしょう・・・・。

ま、いずれにしろメガネ屋と眼科が利害関係になるのは時代遅れです。

両者が良き関係にならないと、困るのはユーザー(患者)さんです。

 

最近は「遠近累進メガネは、メガネ屋さんのほうが詳しいので、そちらで相談してください」とアドバイスをしてくれる眼科も増えてきています。良い傾向です。(^^♪

いや、屈折検査、調整を放棄している通販業者にとっては悪い傾向です・・・・( 一一)

 

遠近累進の処方箋 5

遠近累進メガネの眼鏡処方箋度数では、「具合が悪い」と訴えられた場合、

 

3、当店で検査からやりなおす

の場合、当然結果責任がメガネ屋に生じてきます。

当店の場合、お客様との共同作業でメガネを調製することになり、「お客様との共同責任」になります。

なので、眼科には眼鏡処方箋度数で調製しなかったことを、お客様から眼科医に伝えていただくことが望ましいと思います。

しかし、そうすることにより「眼科医の機嫌を損ねるのでは」と危惧されるかたもおられます。

そんなことは気にする必要はないようにも思えますが、現実は・・・・・。

また、そのことを正確に伝えることが難しい場合もあります。

「処方箋度数では具合が悪そうだったので、メガネ屋で検査してもらいました」と言ってもらえらればそれでいいのですが、

「上手によう言えません・・・」とおっしゃるかたもいます。

それで「では、当方から眼科には眼鏡調製報告書を送っておきます」と対処をすることもありました。

「眼鏡調製報告書」とはこんなものです→『こちら

 

 

 

 

 

 

 

 

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