通販をしている眼鏡技術者

通販でメガネを購入しようとお考えのかた、もう少しよ~く考えてみてください。

● 通販では、お顔に合う枠を選ぶのは困難です。

● 通販では、お顔に合わせて調整することができません。

● 通販では、眼に合わせて度数の調整をすることは困難です。

● 通販では、眼に合わせてレンズの中心位置を設定することができません。

● 通販では、売ったら売りっぱなし、買ったら買ったきりになります。

● 通販では、もし、見え具合が悪くてもどうにもなりません。

● 通販では、もし、耳や鼻の当たり具合が悪くてもどうにもなりません。

● 通販では、アフターケアを受けるのは困難です。


ですから、当店は通販はしていません。

当店のメガネはお客様との共同作業でお作りいたします。メガネの仕上がり具合などもお客様との共同責任になります。

 

日本眼鏡技術者協会はメガネの通販問題に関しまして、

【平成20年10月に開かれた「眼鏡技術者・認定資制定委員会」において認定眼鏡士が、メガネの通信販売・ネット販売を行っていることが判明した場合、本人に警告書を送付して、なお改善されない場合は資格を取り消すことにする」と取り決められました。
認定眼鏡士の皆様は、「メガネのネット販売・通信販売を行わないようにご注意ください。】

と警告しています。

 

無責任きわまりないメガネの通販業者。

フィッティング調整を放棄し、技術者の魂を売る認定眼鏡士。

認定眼鏡士が「眼鏡作製技能士」になれば、通販問題はどうなるでしょうか・・・・。

 

通販で購入されたメガネのフィッティング調整は、お断りしています。

メガネはメガネ店で完成品になるという商品です。
メガネの場合、フィッティング調整や修理などのアフターケアの責任は購入店になります。

ですから、
お買い上げ後のアフターケアは購入店でやっていただくのが原則です

しかし、
・引っ越し、転勤等などのやむを得ない事情で購入店に行くことが困難。
・購入店で何度も調整してもダメ
などの場合、当店の対応は、

お持ちいただいたメガネを拝見し、当店でフィッティング調整をお引き受けするかどうかを判断させていただきます。

こんなフレームの場合は、調整をお引き受けできかねる場合が多いです。

・通販で購入されたメガネ
通販で購入されたメガネの調整はお断りしています。

・価格訴求をしている安売り店で購入されたメガネ
フレームの材質等に不安がありますので、調整はお断りしています。

・フチなしフレーム
フチなしフレームは、メガネを一旦分解して調整しなければいけないこともあります。
分解するには、フレームの構造や設計がわかっていないと難しくなります。
基本的に、当店取扱いフチなしフレーム以外のフチなしフレームの調整はお引き受けかねます。

・超弾性フレーム
超弾性フレームの中には、調整がもともと困難なフレームも少なくありません。

・外国製フレーム
外国製品フレームの中には、粗悪なフレームもあります。
基本的に、得たいの知れないフレームの調整はお引き受けかねます。

・お顔にまったく適合していないフレーム
もともと、お顔にまったく適合していないフレームは調整が困難です。

メガネの工具 29

メガネの加工、調製に使用する「電熱器」です。

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温度調整付きフレームヒーターもありますが、電熱器のほうが使い勝手がいい場合もあります。

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ま、私が眼鏡士になったころ(40年前)は、電熱器が一般的でしたから、その道具のほうが使い慣れている・・・・ということでもあります。

他のメガネの工具もそうですけど、アナログ工具はドンドン廃れていきます。

微妙な加減はアナログのほうがいいので残念です・・・・。

メガネの工具 26

ヤスリです。

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主にセル枠の調整、改造などに使います。

 

メガネの工具 20

ナット廻しドライバーなど

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ナットは、主にフチなしフレームに使います。

裏技としては、レンズ止めネジ、テンプルネジが緩みやすい場合、ナットでネジを固定することができます。

メガネの工具 18

テンプルの先セルを調整する工具です。

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メガネのフィッティング

メガネがズレ落ちないように、かつ耳や鼻が痛くならないように整えます。
メガネがズレ落ちないように調整ができても、痛みがでるようであればなんにもなりません。

その加減が技術者の腕の見せ所です。

お顔に合ったキッチリとしたフィッティングが施されると、痛みもなくお顔とメガネがすいつくような感覚になります。(まるでマグネットでもあるような感覚です)

このフィット感覚は、本当に気持がいいものです。

耳まわりは、耳よりも前のモミアゲやこめかみをメガネの腕(テンプル)で強く押さえることのないようにします。
ここを押さえると、窮屈で痛みを感じやすく、それでいてメガネがズレ落ちるのを防ぐ効果がありません。

逆に枠全体を前に押し出す力がかかってしまうので、かえってズリ落ち易くなります。

耳の後ろは巧くそらしを付けて合わせます。
耳の後ろ部分は人さまざまでいろんな形があります。へこみがあるかたが大半で、そのかたにはフレームの腕先に緩やかなそらしをつけて、メガネの腕で頭を抱えるようにします。

 


 

メガネの工具 13

<セル枠改造>

 子供枠の改造です。
パッドの位置調整ができます。
サイズもお選びいただけます。


オシャレな子供用セルですが、オシャレを優先して、ややパッドが小さく、パッド位置もやや高いです。


 

パッドを削り落しました。

 


 

大きめのパッドに付け替えて、パッド位置を下げました。
パッド位置を下げることにより、メガネは上がるのですが、パッドの幅は広くなります。

お子様の鼻の形状により、これぐらいの位置が適合します。

 

 

 

 

メガネの工具 12

<セル枠改造>

鼻盛り加工もしています。

鼻盛りパッドは数種類ご用意しています。フレームパッドの形状や鼻の形状に合わせてお選びいただけます。 


鼻盛り加工をすることにより、フレームの鼻幅が狭くなります。

 

メガネの工具 11



<セル枠改造>

このように、フィッティング調整が難なくできる部品を取り付けました。

アームにはベータチタン材を使用しています。クッション性や耐錆性にも優れています。
個人個人の鼻の形状に合わせて、パッド(鼻当て)も自由自在に交換できます。

この改造は、鼻根が発達していないお子様にも有効な技術です。

また、日本人は欧米人に比較して、大人になっても鼻根の発達度が低いかたも多いので、日本の大人のかたにも有効な技術です。

味わいのあるオシャレなセル枠を、当店の技術で存分に楽しんでください。

*一部、素材により、取り付けできないセル枠もあります。
「セル枠改造」は当店お買い上げセル枠に限らせていただきます。

メガネの工具 10

セルフレームのパッド(鼻当て)を改造する工具です。 Dscn15131

 

セル枠は鼻当て部分(パッド)が固定式になっているものがほとんどです。


 

固定式のパッドは、変形することがほとんどないという特長があります。

しかし固定式パッドは、お顔に合わせて微妙なフィティング調整ができません。
微妙なフィッティングができないと、メガネはズリ落ちやすくなり、メガネに大切な3要素、光学的要素力学的要素美的要素が満たされない場合があります。

また、固定式では左右のPD(瞳孔間距離)の違いに対応することはできません。パッドの片寄調製(←クリック)
強度近視のかたなどは、困ることがあります。

では、固定式パッドが鼻に合わないセル枠は掛けられないの・・・・。

いえいえ、大丈夫です。

当店にお任せください。

セル枠を改造します。

 

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