近視について 66

両眼調節バランステストも「両眼開放屈折検査」の一つです。
単眼視検査では、不必要な調節が介入する可能性が高くなります。
(調節はありがたい機能なのですが、屈折検査のときには邪魔な存在になります)


特殊なフィルターレンズを使用します。
  
■両眼での見え方
ランドルト環は、3段に分かれています。

右眼で一番上の段
左眼で一番下の段
両眼で真ん中の段
を見ています。 

 ■右眼での見え方
右眼で一番上の段
両眼で真ん中の段
が見えています。

一番下の段は、右眼では見えていません。

両眼を開けたままで、右眼の測定をします。


  ■左眼での見え方
左眼で一番下の段
両眼で真ん中の段
が見えています。

一番上の段は、左眼では見えていません。

両眼を開けたままで、左眼の測定をします。
両眼調節バランステストでは、まず基本度数よりプラス寄りの度数に変えて、少しぼやかした状態にします。(このことを「雲霧」と呼んでいます)

調節の介入を防ぐためです。



その場合、4面トワールを使用することもあります。
4面トワールでは、素早く雲霧することができます。
左右眼での雲霧量の調整も簡単にできます。


 

近視について 65

・両眼開放屈折検査などで使用する「オクルージョン膜」です。
この膜を使用して、通常の両眼視状態での視力(見え方)バランスをチェックすることができます。

視力が0.6ぐらいになるオクルージョンを使用します。

オクルージョンでの視力バランステストは、 
両眼開放屈折検査視標のように「左右眼同時比較」ではなく「左右眼交互比較(継時比較)」になるのですが、両眼視眼位でのチェックができます。

*継時比較は、右眼で見たとき、左眼で見たときの時間差があり、前の記憶した見え方と今見えている視力表を比較することになり、検査結果の信頼度がやや低くなります。

また、片眼を遮蔽して右眼と左眼の視力を比較しても、正確なバランスチェックになりません。

 

近視について 64



↑半透明カバー(遮眼子)で、右眼を遮蔽しています。
融像除去眼位になっています。

外斜位があるので、遮蔽された右眼は大きく外側(耳側)に偏位しています。

この状態では、片眼での視力は確認できても、両眼視力の正確な比較はできません。

片眼を遮蔽すると、調節が介入しやすくなります。
眼位、輻輳状態、瞳孔径なども変化します。

近視について 63

<両眼調節バランステスト>

調節バランスは「視力バランス」とは違います。
視力バランスは、矯正視力(メガネを掛けての視力)が左右で同じ視力(たとえば、右眼1.0.左眼1・0)で、視力バランスが取れているとしています。
しかし、この視力バランスは視力表での視標を読み取る能力を判断しただけのものです。

同じ1.0の視力でも「ハッキリと見えている1.0」と、「ボンヤリだけど1.0はなんとか見える」では、実は全然違います。
ということは、視力表で判断する視力というのは、「ある基準の目安にすぎない」ということも言えます。


   ←ハッキリと鮮明に見えている

上質の1.0の視力
   ←ボンヤリ見えている

こちらも視力では、1.0


視力バランスも見え方(はっきりさ)を比較したほうがいいです。

また、片眼を遮蔽して右眼と左眼の視力を比較しても、正確なバランスチェックになりません。
それは、片眼を塞ぐと「融像除去眼位」になるからです。
融像除去眼位と両眼視眼位は、視力も変化する場合が少なくありません。

近視について 62

<両眼調節バランステスト>

両眼調節バランステストは、屈折検査において重要な検査です。
この検査なくして、快適に掛けられるメガネはできません」と言っても過言ではありません。

「えー、調節のバランスってどういうこと?」と思われるかたもおられるでしょう。

調節バランスとは、
両眼視で、ある距離を明視した場合、両眼での調節量を揃える」ことです。

これが重要です。メガネ調製のミソです。

左右が同じ調節レベルでなければ、いろな距離にある物体を見たときに左右それぞれに必要な調節量が異なってきます。
調節系の神経支配は左右眼別々の量の調節ができないために、右眼が明瞭に見えるための調節をした場合、左眼では像がぼやけ、左眼で明瞭に見える調節をすれば右眼がぼやけることになります。

調節バランスが取れていないメガネでは、調節に負担がかかります。
調節に負担がかかると、輻輳力にも影響がでてくる恐れがあります。

「視力バランス」は取れていたとしても、「調節が介入した状態でのバランス」の可能性があります。
「左右で見え方は揃っているからOK」という訳ではないのです

近視について 61

<近視度数の検査方法>


■8面トワール
このトワール1本で、S+0.25~S+1.00、S-0.25~S-1.00の度数が入っています。

度数の比較が素早くできます。

視力の弱いかたなどには、

S+0.75、+1.00とS-0.75、-1.00の見え方比較が簡単にできます。

片眼に+0.25~+1.00と他眼にー0.25~ー1.00の負荷もできます。

トワールを使用してのテスト枠検査は、より自然な検査方法です。

テスト枠での検査は、高価そうな機械(ビジョンテスター)を使っての検査ではありません。

その点、ありがたみ?は少ないかも知れませんが、テスト枠を使用しての検査はより実用性(信頼性)が高いです。

近視について 60

<近視度数の検査方法>


■4面トワール
・調節バランス
調節バランステストに特化したトワールです。
素早く調節バランスが確認できます。

使い方

まず基本度数(完全矯正度数)のままで、このトワールで両眼に+0.75Dをあてがいます。

視力が0.6~0.9になるのを確認し、左右眼でのぼやけ具合を比較していただきます。

その「比較」もかならず両眼をあけた状態での両眼開放での比較です。


↑単眼視検査(右眼と左眼を交互に見比べ比較をします)


↑両眼開放屈折検査(両眼を開けた自然な状態で、右眼と左眼を同時比較で見比べをします)

このトワールは、

片眼に+0.75、片眼に+1.00の負荷

片眼に+0.75、片眼に+1.25の負荷

もできます。

右眼と左眼の見え方を比べる「4面トワール」

このトワールを考案したO氏の業績は半端ありません!

 

 

近視について 59

<近視度数の検査方法>

当店は、眼位検査(斜位、斜視、抑制)、屈折検査(近視、遠視、乱視)、調節検査(調節力、老視)

の検査には「テストフレーム(検査フレーム)」を使用しています。


↑テストフレーム

ビジョンテスター(レフラクターヘッド)は使用していません。


↑ビジョンテスター

その理由

ビジョンテスターでは、

・不自然な姿勢での検査になりやすい

・頭部が動けば、レンズの視線通過点が変化する

・器械近視の恐れがある

・お客様の眼の動きや表情などが観察できない

・筒のようなものを覗く見方になり、緊張しやすい

などです。

ビジョンテスターの利点もありますが、検査結果に信頼がおけません。

なのでテストフレームに多面トワールや複数のクロスシリンダーを駆使して、丁寧に細かく近視度数の検査をしていきます。


↑多面トワール


↑手持ちクロスシリンダー

 

 

近視について 58


↑こちらは「8面トワール」

S-0.25D 2枚 S-0.50D 2枚  S+0.25D 2枚 S+0.50D 2枚

のレンズが入っています。

・調節バランス
・遠方、近方でも見え方のチェック
・視力のチェック
など、多用できるトワールです。

主に、近見視のチェックに使用しています。

使用目的距離で、両眼にー0.5Dを加えたときと、+0.50Dを加えたときの見え方比較をしていただきます。

もちろん、±0.25Dの比較も難なくできます。

近視について 57

<近視度数の検査方法>

自覚的屈折検査や両眼開放屈折検査をする場合「トワール」という道具を上手に使うと検査が能率よくできます。

異度数の瞬間的な相互比較というテクニックも、トワールなら難なくできます。
(たとえば、両眼にS+0.50とS-0.50の比較とか)

当店は、各種のトワールを駆使して、快適に使用できる調製度数を探っていきます。


■6面トワール
・調節バランス
・遠方での見え方のチェック
・視力のチェック
などに使用します。

近視度数検査において「調節バランスをとる」ことは大事なことです。

このトワールは、

片眼に+0.50 他眼に-0.25  片眼に+0.50 他眼に+0.25 片眼に-0.50 他眼に-0.25

などの負荷も可能です。

両眼調節バランスのときに有効に使えます。

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